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オール電化っていいの? in 関西

新築やリフォーム時、オール電化にするかしないか必ず検討課題に入って来ます。ですのでオール電化にするべきかしないべきかそのメリット、デメリットを考えて行きたいと思います。

メリットは

光熱費が下がるパターンが多い。
防災時断水してもタンク内の水が使える
災害時の復旧はガスより電気の方が早い
尚且つ、ガスの機器は電気も併用しているので、電気が無ければ動かない
火を使わないので火事が起こりにくい、年寄り子供に安全である。(火災保険で割引対象になるプランもある)

デメリットは

初期投資が高くつく
シャワーの水圧が弱い
昼間の電気代が高くなる
タンクの定期的な清掃が必要 1か月に1回程度タンク内の水を抜いての清掃が必要
深夜に低周波騒音を起こす可能性が有る
使いすぎると湯切れが起きる

オール電化を検討した方がいい世帯

プロパンガスの地域
共働きで昼間あまり誰もいない家
太陽光発電の導入を考えている世帯

こう見るとオール電化は災害時には強いが、通常使用時に問題や不便さを抱えることになる。その不便さを我慢できるほどのコストメリットがある家か震災を経験した家庭が導入している様です。

では再生可能エネルギーとの親和性はどうなのでしょうか?
太陽光で電気や温水を作ることができます。最近は太陽光から電気と温水を作る仕組みまで考える機器が出始めていますので、同じ機器で両方のエネルギーを低コストで作ることができればなおエコキュートの活用性が広がります。
エネルギーをひとまとめにすることで管理がしやすくHEMSなどの機器を導入することで、最適な電力使用状況を作ることができる。

オール電化と合わせて導入を考えた方がいい機器

太陽光発電もしくは太陽熱温水器 昼間の電気代が高い時に補助的に発電もしくは、お湯を作ることで電力コストが削減できる

蓄電池 昼間の電気の高い時間に電力を買わずに済むように、夜間電力を貯めるもしくは太陽光で作ったエネルギーを利用したり持ち越したりが可能になる。(コントロールできる仕組みや、市場での最適な売買をコントロールできる電力会社が必要)

電気自動車 充電を太陽光で充電したものを夜間蓄電池から充電できれば実質無料です。
日産リーフの電気使用量は8.5~9km/kWhと考えると約9km/23円になります。普通車と比べたら18km/Lとすれば120円~130円とすると2倍以上の開きがあります。オール電化価格ならそれ以上です。
これも車体価格はガソリン車よりも高額なので、現在走行距離の多い人にはメリットがあるでしょう。
オイル交換の必要もなく、1日の走行距離が100km以内ならスタンドによる必要がないので、時間の節約にもなります。電気スタンドも最近は充実しているので、困ることは少なくなっているでしょう。

セントラル浄水器 給水タンクの清掃回数を減らすためと、浄水された水を利用する為

まとめ

FIT制度の終わりと共に新しい電力市場が形成されれば太陽光のメリットもでてくるのではないでしょうか、海外では始まりつつあり、日本でもLooop社が似たようなサービスを始めたところなので、現在は過渡期の時期に入っています。

オール電化のもともとの成り立ちは原子力発電の有効利用が目的だったと思います。原子力発電はその性質上夜だからと言って発電を停めるわけにいかないので、夜間でも電力を作り続けます。でも夜間は工場や家庭での需要が少なくなるので、電力が余ってきます。で、その余った電力を安く提供しましょうというのが、オール電化の夜間の安さに出て来ます。その安い電気を利用するように出てきたのがエコキュートや蓄熱式暖房の様な機器です。安い時間帯に電気を使い高い時間に使わない様にするための物です。そうなるとこの機器はエネルギーをためておくという能力が必要になり、過剰な設備が要求されるようになります。ですので、導入に費用がかかるが、光熱費は安くなります。
この電子力発電という仕組みは東日本大震災で、もう破綻した考え方だというのが露呈してしまったので、できれば早急にやめてもらいたいので、あまり応援したくない気持ちなのです。
そして現在大部分の電子力の稼働が止まっているので、電力会社もオール電化のメリットを出しにくい状態になっています。新電力のプランではオール電化は軒並み高くなっています。
これが再生可能エネルギーと親和性があるのであれば、捨てがたいという気にもなりますので、一概にオール電化を否定できません。
太陽光発電は電力ピーク時に発電していますので、各家庭にあれば需要のある程度の平準化に役立ちます。そしてエコキュートの様な設備は電力需要の少ない時に動かすことができます。

オール電化の道を選ぶとかなり重装備な家になります。
理想はオール電化=エコキュート(温水タンク)+太陽光発電(太陽熱温水器)+畜電池+車の充電
設備代だけでもすごい事になりそうです。この3つを導入し有効な状況なるようならば考えてもいいという感じです。先進の技術が集結して先行きが面白そうなんですが、かなりハイリスクですかね。

住宅での光熱費は家の中の支出でもそうたいした割合でもない。ガソリン代が浮くのは車の車両代が高いのであまり家に換算しない方がいいでしょう。設備も200Vの専用電源があれば問題ないのでたいした負担ではありません。

ですので光熱費だけでオール電化にするしないの判断は早計だと思います。
便利さの追求でしょうか。

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