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付加断熱(ダブル断熱)を考えグラスウール・ロックウールを見直してみる

外張り断熱のみにこだわらず、他の方法での断熱も検討してみます。

壁内結露に弱く、湿気るとカビ問題が出て良い評判のないグラスウール、ロックウール、
普及率から考えると圧倒的に利用されているので、悪い例もやはり一番多くあるのは当たり前です。
後発の断熱材はその欠点をアピールしていかにその断熱材が優れているかをアピールしているが、本当にグラスウールがだめで、他の断熱材がいいのかは疑問です。どの断熱材にしても一長一短があり、環境により選択肢も変わってきます。なので、絶対これだという断熱材は結局のところありません。
ですので、コストパフォーマンスと普及率が抜群なグラスウール・ロックウールを、付加断熱(ダブル断熱)という施工方法でもう一度見直してみます。

まずはグラスウール・ロックウールのメリット・デメリットから

メリット
低価格であり普及率は高い素材
吸音素材
不燃材料
シロアリの食害を受けにくい
長期使用での性能変化が少ない
製造時のCO2排出が少ない

デメリット
気密性が取りにくい
湿気に弱い
防湿層の施工手間

ロックウールはグラスウールより燃えにくく、撥水性能がある
高性能グラスウール16Kと同性能
普及率はやはりグラスウール

グラスウール・ロックウールが特に問題視されているのが壁内結露が起きた時の性能低下とカビの発生、そして気密性の取りにくさではないでしょうか。いずれも断熱材の欠点というか施工方法の問題で、断熱材そのものの問題ではないように思います。そしてこの問題を解決する方法は、付加断熱+*ボード気密工法ではないでしょうか。
そもそもの充填断熱と外張り断熱のそれぞれの弱さ熱橋を残し気密の取りにくい断熱と厚みを十分取れない断熱をカバーしたのが付加断熱(ダブル断熱)です。コストの高くなる外張り断熱を安価なグラスウールを使うことで、断熱性能はあがり、コストは高価なプラスチック系断熱材を使用するよりも同程度か若干コスト安ぐらいになるようです。(コストは各施工店によって様々ですので一概にはいえませんが)

付加断熱の注意点で湿気を壁の中にこもらせない為に、室内側から通気層に向かって透湿抵抗が同じか低い素材にしていく必要があります。これでグラスウールが壁内結露でカビたり性能低下する危険性が減ります。
室内側の防湿シートが雑でも気密性別で取れており湿気を外側に逃がす工夫があれば問題なし。

施工方法は、内装材の内側に防湿シートを張り、充填断熱様のマット状グラスウールかロックウールを入れ構造材の上に下地合板、そして付加(外張り)断熱としてボード状のグラスウール・ロックウール、防水・透水シート、通気層、外壁という流れでの断熱工事になります。

*ボード気密工法-気密性の問題を防湿気密シートだけで行うのではなく、防湿と気密を分ける方法
防湿は従来通りグラスウールの部屋側で防湿シートを張り気密は構造材の外側にボード(構造用面材+気密パッキン)を張ることで気密をとります。

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