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これから注目される設備に頼らない省エネ

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設備に頼らない省エネ

これを実現させるには5つの方策を考えなければいけません。
これを行ってくれる施工店を探すのが一番でしょう。
(ある意味これが結論です。)

断熱性能

外の暑さ、寒さを家の中に入れないようにしなければなりません。
今の主流は充填断熱そして外張り断熱という考え方です。北海道のような寒さの厳しい場所で付加断熱という考え方が出てきています。外と内のどちらが付加断熱かわかりませんが、両方の断熱を取り入れた施工方法です。
ダブルで断熱するので高くなると感じますが、両方をグラスウールで行えば発泡系の断熱材を利用した外張り断熱よりも安く上げることができます。尚且つ断熱性能が良くなります。

気密性能

隙間だらけの家ではせっかく断熱しても意味がありません。
真冬にいくらあったかいセーターを着ても風がスース―して暖かくはならないのと同じです。ウィンドブレーカーのように風を通さないようにすることが大切です。

調湿性能

湿度を40~60%に維持してくれる調湿建材と呼ばれる、調湿性能のある部材を利用する
断熱材であれば、セルロースファイバー、木質繊維断熱材
壁の仕上げ材 漆喰、珪藻土、エコカラット
下地材でも珪藻土系のものがあります。通気性のいい仕上げ材を使う必要があります。

換気時の熱損失を防ぐ

熱交換換気システムを使う必要があります。
ここはどうしても機械に頼らざる負えません。
ここを機械なしで行く方法は、デマンド換気という考え方があります。
必要なところに必要な分だけの換気をすることで換気量を全体的に減らし熱損失を減らすという考え方です。
人が活動している所は湿度が上がるという事を利用し、湿度で反応する排気口を製品化したのがこのシステムです。フランスでは普及率は良いようですが、日本ではあまり入って来ていません。
アエレコ社の換気システムです。一これであれば動力は使用しません。パッシブ換気の考え方ですが、あまり施工している所を見かけないので、導入は難しいかもしれません。欠点は動力はないので、熱交換はしないことと、過湿は調節可能だが、乾燥している冬には加湿器が別に必要になります。

自然の力を利用する方法

積極的な太陽熱の利用(冬季)で暖房コストを下げることが可能です。
これは太陽光発電や太陽熱温水器のような機器を利用したものではなく、単純に太陽の熱を窓から取り入れ部屋を暖かくすることです。
南面の開口を大きく取り、明かりと熱を入れます。
太陽が当たる床下に石やタイルのような蓄熱できるものを設置できれば太陽が沈んできた後でもジワリと放熱してくれるので、より暖かさが長持ちします。
この考え方はコストではなくデザインや配置の話なので、パッシブな設計をできる、考えれる設計士が必要です。
南面に家が建っていても2階にリビングを持ってくるか、吹き抜けを作り1階まで太陽が差し込むようにする等、設計でがらりと変わります。
冬は太陽の光と熱を積極的に入れるが夏場は遮らないといけません。その為庇は必ず付ける必要があります。
2階は屋根の庇、1階は2階のベランダ等で庇にするなどの工夫です。
西側、東側は季節に関係なく庇ではカバーできませんので、植栽などを利用して日差しをカットです。落葉樹であれば、夏の日差しをカットし、冬に日差しは入って来ます。
夏場は涼しくする為に風を取り入れるには、窓の配置と形状です。
ウインドキャッチャーと言われる窓を使うと狭い窓でも風が入り安くなります。
10倍もの換気量が違うとの実験結果も出ています。
窓としての気密性能も良く使う引違まどより高いので冬場の断熱性能も少しですが、変わりますので窓イコール引違窓という考えは捨てて下さい。ただこの窓にはシャッターや外付けブラインドのような外側に遮熱できるものが設置できませんので、配置には気を付ける必要があります。

基礎の蓄熱利用(地熱利用)
地面したの安定した温度も積極的に利用できればベストです。
年中15℃前後の安定した温度が利用できます。
このためには基礎外断熱が必要なので、家全体も外張り断熱である必要があります。
冬にほんのり暖かい地面の空気を循環させることと、夏にひんやりした空気を循環させることができればそれだけで、冷暖房のコストを提言することができます。

これだけできれば、かなり光熱費がかからない家になりますが、ここまで考えて作れる施工店はあるのでしょうか。
そこが一番の問題です。
最近ZEHという言葉が出だして低燃費な住宅を作る意識が高まって来ていますので徐々に工務店の実力も上がり、いろんな製品が出てきてレベルも上がってくるとは思いますが、機械設備でなんとかしようとするのではなく、パッシブな考えも流行って欲しいですね。

パッシブハウスを90秒で説明した動画です。

Passive House Explained in 90 Seconds

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