野菜室を開けたら、キャベツが2玉並んでいた。
スーパーで買って、数日してから生協の配達で1玉届いたらしい。よくある二重買いだ。#7のきゅうりと同じパターンで、正直またかという気持ちと、まあいつものことかという気持ちが半々だった。
ただ、きゅうりの二重買いとは違う困り方がある。きゅうり2本ならサラダで割とすぐ片付く。でもキャベツ2玉は、さすがに生では消費しきれない。野菜室の中でも一番場所を取る食材だから、他の野菜を入れる隙間もなくなってくる。
「これはもう、炒め物しかない」
そう思って、うちの炒め物の立ち位置を考えてみたら、味噌汁やサラダとは違う役割をしていることに気づいた。
炒め物を作るのは、僕が台所に立つ日
先に断っておくと、これも#6・#7と同じで、うちで炒め物を作るのは僕が台所に立つ日の話だ。早く帰れた日、妻が仕事で忙しいときや体調が悪いとき、あとは土日。普段の炒め物は妻が作っていて、そちらは献立のバランスで具を決めているはず。僕が作る炒め物は、もう少し在庫都合が前面に出る。
味噌汁・サラダと違って、炒め物は「ベース」がないと成立しない
味噌汁(#6)は、しなびた野菜を「やばい順」に放り込めば、それだけで一品になった。サラダ(#7)も、レタスやきゅうりを合わせれば十分成立する。
でも炒め物は、中途半端な野菜だけを集めても量が足りない。うちは4人分作らないといけないので、半端野菜をかき集めた程度だと、皿に盛ったときに寂しい量にしかならない。
炒め物が出口として機能するには、キャベツやもやしみたいな「嵩張る食材」がベースにないと成り立たない。ここが味噌汁・サラダとの決定的な違いだった。味噌汁とサラダは食材ごとに向いた窓口へ振り分ける出口だったけど、炒め物は振り分けるというより、土台の上に半端モノを乗せていく出口という感じがする。
ベースの上に、半端モノを何でも乗せる
キャベツやもやしを土台にすると、そこに乗せられるものの幅がかなり広がる。
- 使い切れていない野菜(にんじん、ピーマン、玉ねぎの余り)
- 早めに使いたい肉(消費期限が近づいている豚こまや鶏肉)
- ちくわみたいな練り物の残り
- もらいもののハムで、動線に乗らずに余っているもの
味噌汁は加熱するとはいえ、ハムを入れることはあまりない。サラダも生食できるものに限られる。炒め物は火を通して味を濃いめにできるぶん、「あれば入れる」の許容範囲が一番広い出口になっている気がする。
キャベツ2玉は救えたけど、もやしはまた気づいたらダメにしていた
今回、キャベツ2玉は炒め物とお好み焼きで割り振って、なんとか野菜室がすっきりした。かさが減ると、他の野菜を入れるスペースも戻ってきて、それだけでも気分が違う。
ただ正直に書くと、もやしは今回もダメにした。安いからと思って、半端に余っていた1袋を後回しにしていたら、気づいたら使うタイミングを逃していた。1玉100円もしないような食材だからこそ、雑に扱ってしまう。でも冷静に考えると、100円だろうが捨てれば100円分の食品ロスで、値段の安さと無駄にしていい理由は関係ない。ここは#8で書いた「見極め」の話ともつながっていて、もやしは印字日付(製造年月日)や色、匂いで判断するしかない食材だから、後回しにするほど分が悪くなる。
次はキャベツの炒め物を作るタイミングで、半端に余ったもやしがあれば一緒に入れる、というのを徹底したいところ。実際、今回もキャベツと一緒に使おうと思ったのだけど、もうすでに痛んでいた。
味噌汁・サラダ・炒め物で、出口の三部作が揃った
ここまでを整理すると、うちの出口はこう分かれていた。
- 味噌汁(#6):深い出口。加熱するので拾える鮮度の幅が広い。しんなりでも拾える最後の砦。
- サラダ(#7):浅い出口。生食なので拾える鮮度の幅が狭い。元気なうちに早めに拾う前線。
- 炒め物(#9):量の出口。キャベツやもやしのようなベースがないと成立しないけど、そのぶん半端モノを何でも乗せられる、受け皿の広さが強み。
3つとも入口(食材管理アプリ)で在庫が見えていれば、どの窓口に回すかの判断がもっと早くなる気がしている。「そろそろキャベツ多いな」と気づけた時点で、炒め物の予定を早めに立てられるはずだから。