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FIT期間(電力買取制度)終了にむけて蓄電池市場が厚くなってきた

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太陽光発電の買取制度が2009年度に始まり、最初の契約期間の10年が2019年にやってきます。この後の買取制度はどうなるのかはまだ未定ですが、海外のFIT事情をみていると、FIT事態終了するパターンも出てきています。ですので、日本でも買取終了という可能性も視野に入れながら太陽光発電を考えて行かなければなりません。

世の中は売電から自己消費の時代へ

もし自己消費メインで考えるならどれぐらいの電気が必要なのか、
ネット上にでているデータで検証してみました。

4人家族で1日18.5kWh(参考 東京電力)
1日あたり約414円
月平均12,600円の電気代の想定です。

年間6752kWh必要になります。

太陽光発電は1kwにつき年間1000kWh発電すると想定すれば6.5kw~7kwが必要になります。

昼間の電力使用量が生活スタイルによって変わりますのでなんとも言えませんが、
発電時間帯に2.3kWh/日使用すると仮定すれば日に16.3kWhの充電容量が必要になります。
約20kWhのリチウムイオンの容量が必要ということになります。

オール電化になるともっと電力使用量が増えると思いますので、さらに容量が必要になってきます。
後はどれだけ、省エネルギーな家にできるかです。省エネルギーになればなるほど機器の容量も小さくできるので、それだけコストも下がります。
自分の家だけで電力をまわそうと思えばこれぐらいの容量が必要になってくるのでしょう。
そしてこれよりも効率的に電力を循環させる仕組みが海外でそして、日本でも出来上がりつつあります

世界の蓄電池のビジネスを見てみるともうすでにこれよりも一歩進んだ形になって来ています。

バーチャルパワープラント(VPP)

仮想発電所とよばれるビジネスモデルが活発化してきています。
米ステム社は蓄電池のリースで成長しカルフォルニアで2015年に蓄電池でVPP事業化に成功しニューヨーク州でも採用されています。蓄電池を利用して発電しているところを小さな発電所とみなして、たくさんの発電所から発電される電力をピーク時や電力需要の高い時に市場に売り利益を得るという仕組みです。主に商業施設を対象にした仕組ですが、米国やオーストラリアではこれを家庭用の蓄電池にも広げて行っているようです。

米国のテスラ社は日本向けに蓄電池の低価格販売(予約販売)をスタートしております。
パワーウォール2が税込で759,000円、設置費用が10万~20万円ほどになる様です。今まで日本の畜電池が200万円ぐらいしていたのが、一気に価格が下がったものが出て来ました。
そして日本でも株式会社Looopが家庭用にLooopでんちを4月から予約販売開始しています。
898,000円(税、設置費用別)4kWhの容量だが、電力の需要を見越しながら、販売、自己消費と遠隔でコントロールすることで効率的に電気をまわし4kWhで充分な容量としてこのサイズで販売しています。Looop社はLooopでんき、Looop Home(太陽光発電)とこのLooopでんちの3つのサービスを発表し、日本でVPPの先駆けとして蓄電池だけでなく発電と電力のサービスも込みで考えたビジネスモデルになっています。

これからは、ハードの販売だけでなく電力の最適化までを考えたハードとソフトをセットで販売できる企業が勝ち残って行くのかもしれません。
このような業者が何社か出てくれば競争にもなってさらに低価格化が進んでくれることを望みます。

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