建築計画で忘れがちなのがエクステリア(外構)
みなさん家の事で頭がいっぱいで、どうしてもエクステリアに考えが及びません。
大部分の人は大まかなプランニングのみでとりあえずスタートしてしまい。外構をじっくり考えるのは建築の工事がスタートしてから少し余裕が出てきたころになります。
ですが家が建った後でじっくり考えても、もう融通はききません。
建物の配置、間取りと並行して是非エクステリアもしっかりプランニングする方がいいでしょう。
この時点でなら家の位置ですら動かすことができます。そして予算配分も忘れないでください。
真剣に考え始めるとどうしてもいいものを選びたくなります。最終的に予算オーバーにならない為には建築プラント平行して進め全体予算を考えながら進めるのベストです。
プランの進め方として、エクステリアも家のプランと同じ様に外で何をするか、どんなものが必要かそれぞれのライフスタイルや家族構成で変わってきます。
境界線はどうするのか、塀があるないでも大きく違います。
オープンな外構か完全に締め切る外構か。街並みの雰囲気やスペースの問題があります。
車や自転車を置くスペースは必要か。
表札・インターホン・ポストはどこにどんなものを設置するのか。
物干しのスペースや物置の設置
隣地や道路からの目線をいかに遮るか、遮る必要はあるのか、あればどの様に遮るのか。窓の位置や間取を変更することで対応することもできます。
※物置・カーポート(自転車用含む)の屋根は建蔽率に関わってきますので、正攻法で行くのであればきちんと建築計画に組み込み建築確認申請を受ける必要があります。
色々考えることはありますが、隣地と接する外構、そして最後の締めくくりの工事になります。最後までトラブルを起こさないことが一番なので、起きそうなトラブルを見越したプランニングが大切です。
近隣とよくあるトラブル
外構は直接近隣と接する部分を工事しますので、特に要注意です。建築中近隣ががまんにがまんを重ね耐えてきたのが一気に吹き出てきてしまう可能性もあのが外構工事です。境界部分は特にデリケートな場所なので近隣へのあいさつや説明を業者任せにせず、立ち会うのがベストです。
境界が不明確でもめる。昔に区画整理された土地は境界ポイントがなかったりします。購入した本人ならわかっているかもしれませんが、購入した土地や、相続で手に入れた土地ではわからない場合があります。購入時や引き継いだ時にしっかり境界を確認しましょう。昔は折半の塀が多かったので、ブロックの中心が境界線という場合が多々あります。隣地に工事の影響があるので、充分話し合いながら進めなければいけません。境界がらみの工事は慎重に進めなければクレームの元です。
窓や機械設備の位置での近隣クレーム
後から建てる方は立場が弱いです。特に新しく引っ越ししてくる場合は隣地からのクレームが発生しやすいです。
こちらサイドは問題ないと思っていても隣池からクレームを言われれば対処せざる負えません。目隠しなら何とか対応できますが、音のクレームになると外構でも対応不可能です。エコキュートや室外機の音でクレームになるケースもあります。不快な音は人それぞれですので、充分な注意が必要です。
近隣とは長く付き合わなくてはいけないので、なるべくトラブルは避けたいものです。
新居に気持ち良く済むために是非事前にエクステリアのプランもしっかり作り、近隣も納得できる施工計画であれば、そうそうトラブルは起きません。
自分達の事だけでなく隣地にまで視野を広げたプランが大切です。